今日、長く通い続けている歯医者の治療がなんの前ぶれもなく
急に終了ですと先生からいわれた。
寝ぼけた顔で朝一番の日課みたいに毎週可動式の優しい安心感を
くれる水色の台にそわそわしながら座り、恒例行事のように口を
開けては遅すぎた治療に燃えていたので(治療を受け寝てるだけ)
なんだかあっけない 終わりの号令に「まだまだあるはずです」
と、あとちょっとで言いそうになってしまった。
3年半も放置に放置を重ね上げて、ない事すら違和感のなくなっていた
前歯1本半(1本はこけて折れ、2/3本は単純に虫歯で消失)をみんなに
云われいやいや治療にいったのが今年の2月。
初日行くのが怖すぎて、いい年して情けない話だけど近所の野本母ちゃんに
歯医者の階段手前まで朝からついて行ってもらった。
先生はあきれてはいたけど怒る事なく、「前歯がないのはぶさいくだから
とにかくぶさいくを早い事治していきましょう」と連呼し一緒に(私は寝てた
だけですが)いままでかえりみなかった歯と遅咲きながら真剣にむきあってた
ので自分の中では丸々1年は通うつもりの心でいた。
前歯は虫歯治療→借り歯→ほんちゃんの義歯と迅速に治療され、
あまりに前歯なしの生活になれていたのではじめは
「前歯ってどうつかうんだったか??」
と、妙な疑問と歯のある顔に違和感を感じ「なしがいい」とすら思うくらい
治すことが苦痛だったので、前歯のない人はきっとそんな気分なんだと
勝手に納得していた。
長くかかっていたのは前歯の負担を支えた他の歯の治療をしていて
その歯も一区切りついたらしい。
いつから歯に興味がわいたのかは覚えてないけど
今では寂しさが漂うほど通った歯医者さんに安心している自分。。。
この状態でしばらく様子みていくとのこと
定期的に検診に行く話と歯の磨き方の丁寧な話をして終わっていった。
先生は終わったこと、ほっとしているかもしれない
もしかしたら時々みていた、歯がトウモロコシの実のようにぼろぼろ
こぼれおちて慌てる夢をもうみなくなるかもしれないなぁと帰りの自転車を
こぎながら思った。