ねーやんの展示の週末、朝から台所はにぎわいねーやんの大切な家族が
ネギを切り、うどんのお出汁を整えたりお昼からのお話会+おうどんの
振る舞いの準備をしていった。
一井夫婦(のぶさんとねーやん)のお母さんや綾おばちゃんと笑顔で
今日はよろしくねと挨拶をし、のぶさんんはびっくりするほどのでかい
鍋でたっぷりの釜揚げうどんをするとはりきっている。ねーやんは自分
のことなんだけど、なんかもうしわけないわーと言いつつお昼前にきて
くれた友人と展示を見たりしている。
今日はきっと1日温か笑顔がいっぱいくるはずやからがんばるどーと、
自分も気合いをいれなおす。
びっくりな大きさの鍋にうどんがゆらゆら
あつあつの釜揚げうどん
準備もしてると、ねーやんとの柔らかい時間を楽しみにくるたくさんの
たくさんの顔で溢れかえる。ねーやんは、どの顔もどの顔も大切な方
が来てくれたよろこびであちらこちらで、「きゃー。ありがとう〜〜」
と声がきこえてきたが、あまりにたくさんの人がいてねーやんがどこに
いるのか確認するのもギャラリーの中では困難なくらいたくさんの笑顔
にあふれ、家族が振る舞ってくれるおいしいおでんやうどんにほっとする。
合間におでんをほおばるとじんわりとしみだす家族のいつもの味に愛情が
いっぱい感じられた。
きっとねーやんには馴染みの味のおでんやお父さんのおうどん。
のぶさんやおかあさんがうれしそうに過ごし、ねーやんは安心してこの時間を
きてくださったかたと過ごしている。
この時間がなによりもかけがえのない時間で温かで、ねーやんは幸せ者やー
と気持ちがぽかぽか。おなかもぽかぽか。
お話会の前にねーやんのともだちがきてくれたみなさんの為につくってくれた
ドングリのかたちのお菓子をくばり、そっと畑尾さんが聞き手となってねーやん
の物作りの話ははじまる
ねーやんは、「こうしたい!っていうよりなんとなくきっかけを誰かにもらって
タイミングがそっと来ていままでものを作り続けているんです」そんなおもしろ
おかしく話す様子は、いつものねーやんでさっぱりした返しが愉快で笑い声も
聞こえて来た。まるで漫談のようでもあるけど、
ねーやんの作るものにはねーやんが揺るぎなく好きなものがどれにもにじみ出
ていて、どこかねーやんにしか出せない暖かみがある。
作るものが節目節目でかわってもねーやんはねーやん。
「きゃーー。今日来てくれたんや!ありがとう〜〜。」
素直な気持ちで感謝を伝えて笑っているねーやんと、嬉しそうに心を込めた
おもてなしでサポートしている家族の風景。
物を作る前からの友人も、前からねーやんのつくるもんが好きな友人も、
丘の仲間も同じ場所でねーやんの作り出す温かな時間を一緒に笑顔ですごし
ていて、「いつでもねーやんはねーやん」となんか1人思ってしまった。
笑顔でお話会がすすんでいく。
ふと。すいせんのかおりがした。
今日、誰かが丘ですいせんを摘んで、さりげなくギャラリーに飾ってくれたこと
にその香りで気づいた。
和やかな時間の終わりに、聞き手のかずみんがのぶさんにyupuさん
(ねーやん)から一言。ときりだす。
「これからもよろしくおねがいします。」
直球のねーやんがかわいくて。ちょっとうれしそうにしゃーないなー
とばかりに笑うのぶさんが印象的だった。
いい風景。